【経済】13年越しの商品化 日立がロボット掃除機に参入
13年という長い年月をかけ、満を持して製品化にこぎつけた。
その姿勢、情熱は尊敬に値します。
日立アプライアンスは17日、家庭用ロボット掃除機市場に参入すると発表しました。
第1弾として、コンパクトなボディーで狭いところでも掃除ができる製品「ミニマル」(10万円前後の想定)を11月19日に発売する予定です。
家庭用ロボット掃除機市場は成長が見込め、国内外のメーカーの競争が激化する国内市場で10%程度のシェア獲得を狙っています。
日立がロボット掃除機に参入 13年越しの商品化、11月発売 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
ロボット掃除機というと多くの人が「ルンバ」を想起するのではないでしょうか?
多くの国内メーカーも負けじとロボット掃除機を開発、発売をしてはいるのですが、残念ながら今のところルンバ以上のネームバリューを持つ、知名度がある商品はありません。
そんな状況でありながらも日立は新製品で参入します。
13年もかけたことで引くに引けなくなったのか、それとも、勝てると踏んでの新製品の投入なのか?
私は後者であって欲しいと個人的に望んでいます。
(国内のメーカーが元気になることで、国内の経済も活気が出るとよいなと考えているからです。)
肝心の製品のスペック、性能、そして市場は?
その日立の新製品「ミニマル」についてのスペック、性能は以下の通りです。
ミニマルは幅25センチ、高さ9.2センチのコンパクト化を実現。複数のセンサーで周囲の状況を素早く判断し、イスの脚など障害物をよけたり、家具の隙間に入ったりするなど100以上の行動パターンを自動的に選択する。
小型で高効率のファンモーターや、床面の溝からごみをかき出す「回転ブラシ」と、カーペットの綿ぼこりをかきとる「かきとりブラシ」を組み合わせ、床面をまんべんなく掃除できる。また、自動で充電台に戻るたびに強い気流でダストケース内のごみを圧縮。簡単に手入れができるようにした。
スペック、そして性能を見るととても良い商品だと言えそうですね。
更に言えば、ロボット掃除機の市場(需要)は伸びてきていますので、これは追い風になると言えそうです。
日立アプライアンスによると、平成27年度の国内家庭用ロボット掃除機の需要は22年度比2.3倍に拡大。28年度は前年度比7%増の21万8千台に達する見通しだ。
良い商品、良いサービスを作るだけでは終わらない
これはいかなることにも言えることですが、良い商品、良いサービスを作るということは大前提として、そこからどう告知、展開していくのかも重要なことです。
結局「お客様に知られない限りは商売のスタートラインにすら立てない」からです。
(「ミニマル」をいかにメジャーにしていくのか?これが日立の課題と言えそうです。)
私たちの仕事でも、商品、サービスを作って終わりというわけではありません。
いかに告知、展開していくかが重要ですし、真摯に手掛けることが長くかつ信頼されるブランドになると私は考え、仕事に取り組んでいます。