【スズキ】改ざんは否定 スズキも燃費データを法令外計測
先週、当ブログでもシェア重視から「1台1台を大切に売っていく考え方に大幅に方向転換する」と鈴木修会長が明言たスズキですが、そのスズキも三菱自動車と同様に法令と異なる方法で燃費データを計測していた疑いがあることが分かりました。
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燃費データの不正を巡っては、三菱自動車が4月20日に軽自動車4車種で燃費性能の基礎データ「走行抵抗値」(空気抵抗などを数値化したもの)を故意に改ざんし、燃費を実態より良く見せていたと発表しました。
その問題をからめての発言でしたし、その矢先の問題発覚ですから、これはもう今後の信用関係に関わることですし、今後の説得力がなくなるどころかブランド低下も否応なしと言わざるを得ません。
<燃費データ>スズキも法令外計測…改ざんは否定 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
「燃費性能には影響はない」は言い訳にはならない
国交省は他の自動車メーカーに対しても同様の不正がないかを報告するよう求めていたが、スズキが内部調査した結果、法令と異なる方法でデータを計測していたことが分かった。ただ、スズキは「燃費性能には影響はない」と、意図的なデータの改ざんは否定している。
トヨタ自動車やホンダ、日産自動車などは決算会見などで同様の不正はなかったと説明しており、国交省に報告する方針。
例え「燃費性能には影響はない」としても、異なる方法でデータを計測していたことは事実ですし、意図的でなかったとしてもデータの改ざんをしたということは事実であり、正しく測ってないデータを上げた時点で改ざんと言わざるを得ません。
そんな説明(言い訳)で消費者は納得する(誤魔化せる)と思っているのなら、それは消費者をナメていると受け取られても仕方ないのですが、大丈夫でしょうか?
自動車、いや、全ての業種で「消費者を裏切る」ということに対してあまりに危機感がなさすぎるのではないかと感じるニュースです。
「このくらい(の嘘)は大丈夫」という慢心が後に大きなリスクを招く
全ての仕事にも言えることですが、お客様(消費者)を欺く行為は賢いこととは言えません。
数字やデータを使ってもっともらしく見せることで「嘘はついていないが誤魔化す」ことも同様だと私は考えます。
特に後者は「数字の見せ方」という名目で、「マーケティング手法」という言葉で誤魔化されることがあります。
確かに後者は嘘ではないでしょう。
しかし、物事の本質を外している、受け手であるお客様のためのものではないことは明白で、あくまで自分達に都合の良い言い訳でしかありません。
もし、あなたが仕事で同じような状況である、同じようなことを強いられているのなら、今一度自分自身の心に問い直してみてその後の行動を決めてください。
「このくらい(の嘘)は大丈夫」という慢心が後に大きなリスクを招くことは確実な事実ですよ。