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【吉野家】「ちょい飲み」全店拡大戦略「酔っぱらいの横で食事したくない」との声も

吉野家が、煮卵や牛煮込み、牛皿などをつまみにアルコール類を飲める「吉呑み」サービスの対象店舗を、全店(約1200店舗)に広げる計画を発表しました。

 

郊外のロードサイド店舗にまで広げることで、客数、売り上げアップにつなげたい考えだと思われます。

 

吉か凶か 吉野家「ちょい飲み」全店拡大戦略「酔っぱらいの横で食事したくない」との声も… (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

しかし、吉呑みの拡大については歓迎する声がある一方、「飲酒運転の懸念が広がる」などの否定的な見方も出ています。

 

確かに郊外のロードサイド店舗に車で行かないなんてことがあるとは思えません。


また、飲んだ後にちょい飲みと同額、いや、それ以上の金額を出してまでタクシーに乗って帰るというお客さんはそんなに多く存在するのでしょうか?

 

お客様の都合より企業側の都合が多いサービスはうまくいかない

 吉呑みは2015年4月に開始したサービスで、現在約350店で導入。つまみの価格は100円~490円で、夕方から夜までの時間帯でサービスを提供している。1000円前後という低価格でほろ酔い気分が味わえるとあって、サラリーマンを中心に人気は高い。

 吉野家は夜の時間帯の来店客数が書き入れ時の日中と比べると少ないだけに、アルコール類を提供する吉呑みの展開は来店客のアップのほか、つまみの販売も増え客単価のアップが期待できるというわけだ。市場関係者の間では、「吉呑み対象店の拡大は、落ち込んだ客数を取り戻せる公算が大きい」(中堅証券アナリスト)と前向きに評価する。

 

吉か凶か 吉野家「ちょい飲み」全店拡大戦略「酔っぱらいの横で食事したくない」との声も… (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

本当にその通りにうまくいくでしょうか?

 

都心の駅前店舗などは電車、バスという交通機関があるからこそ成り立っていたとも考えることが出来ます。

 

また、通勤の合間にあるからこそ「手軽に立ち寄る」という効果も見込めますし、郊外のように移動手段が車が前提の場所では、運転手でもある自分は飲むことが出来ないという自制心も働くので「手軽に立ち寄れない」ため、思惑通りに売り上げを伸ばすことにはならないのではないかと私は予想します。

 

同様に郊外のファミレスなどは、週末に一人でなく家族など多数でタクシーを利用して行くからこそ一人頭の交通費も少なくなり、親御さんはお酒も飲むことが出来ます。

 

また、ファミレスで平日に一人でちょい飲みをするには価格帯は割高です。

 

それよりも安く済ませたいと考えているお客さんがターゲットなのに、交通費を含めて結局はお金がかかるとなると、やはり長期的には伸びてこないのではないでしょうか。

 

ファミレスだけでなく居酒屋も競合相手となる

 「飲酒運転が増えそうだ」、「酔っ払いの横で落ち着いて食事なんてできない」

 吉呑みについてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などネット上ではこんな手厳しい書き込みもある。郊外のロードサイド店に吉呑みの導入は、飲酒運転につながる懸念がより広がる恐れがありそうだ。また、お酒を楽しんでいる人の横で食事はしづらいと、来店に二の足を踏む客が増えることも考えられる。

 

吉か凶か 吉野家「ちょい飲み」全店拡大戦略「酔っぱらいの横で食事したくない」との声も… (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

ファストフードだけでなく居酒屋も競合相手となりますし、「お酒が提供される=居酒屋」と考える人も多いため、食事を安く済ませたいだけというお客さんの足は確実に遠のくでしょう。

 

お酒を提供しても(お酒を飲んでいるお客さんばかりだとしても)店の雰囲気が全く変わらなければよいのですが、それはほぼ不可能だと言えます。

 

そもそも大人しくお酒を飲みたい人は雰囲気込みの料金設定のお店に行きますし、居酒屋はある程度は騒いでもよいということを見込んでいるお客さんが利用することが多く、その居酒屋を利用している層が吉野家に流れてくると考えると、トラブルは確実に増えると考えられます。

 

(それを差し引いても儲けられると踏んでの導入だとは思いますが。)

 


飲食店に限らず「どのようなお客さんを集めるか」「どのような方法で収益を上げるか」をしっかり想定することはどんな仕事でも大切なことです。

 

ただ安易にお客さんを集めたい、儲けを増やしたいという考えや方法は値下げと同じように一過性のモノであり、再現性も低いので長期的に見ればプラスにはなりにくいでしょう。