【長期金利】初めてマイナスに 一時-0.010%に
先月29日に日銀がマイナス金利の導入を発表しましたが、本日(2月9日)、10年物国債の市場利回りが一時、マイナス0.010%に低下し、史上初めてマイナスとなりました。
長期金利のマイナスは、スイスに次いで2例目だそうです。
金融機関(一般の銀行など)は日銀に資金を預けると損をするため、国債の購入を増やしたことで国債価格が上昇して、金利が急低下する形となりました。
<長期金利>初めてマイナスに 一時-0.010% (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
これに合わせてゆうちょ銀行では、通常貯金や定額貯金、定期貯金などの金利を本日から一斉に引き下げることを発表しました。
普通預金に当たる通常貯金は0.020%(従来0.030%)に引き下げ、2007年の郵政民営化以降では最低の水準となります。
すでに三菱東京UFJ、みずほ、三井住友の3メガバンクが定期預金金利を引き下げています。
また、資産運用会社が国債などで運用する投資信託「MMF(マネー・マネジメント・ファンド)」の販売停止に踏み切っていますが、預金金利がさらに低下するなど影響が広がる可能性が考えられます。
円相場と株価は?
また、円相場は一時、2014年11月以来、約1年3カ月ぶりとなる1ドル=114円台に上昇しました。
日経平均の終値は前日比918円86銭安の1万6085円44銭で、下げ幅は13年5月23日以来の大きさとなっています。
東京市場で114円台を付けるのは2014年11月11日以来、約1年3カ月ぶりだそうです。
長期金利、一時マイナス0.035%=東京株918円安―世界経済懸念でリスク回避 (時事通信) - Yahoo!ニュース
日銀は景気を底上げしたい考えだが
日銀は金利を引き下げて企業の設備投資や消費を活性化しようという考えでしょう。
マイナス金利を受け、新生銀行が今月3日に住宅ローン金利を引き下げるなどの動きが出ていますが、「金利は既に歴史的な低水準にあり、これ以上下がっても景気刺激効果は限られる」との見方も強いそうです。
金融機関はこれまで安全資産とされる国債で多額の資金を運用してきたのですが、長期金利がマイナスになると収益の確保が難しくなると言わざるをえません。
こんなにも国債が買われて、価格が上昇しすぎると揺り戻しも大きくなる、更に不安定になるのではないかと考えます。
果たしてこれで市場に、そして企業にお金が回ることになるのでしょうか。
私達の仕事にも直結する大事なお金の話です。
希望的観測を含めて、良い方向に向かうことを望んでいます!