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【マイナス金利】黒田総裁「効果は極めて大きい」は本当か?

日本銀行の黒田総裁は7日、東京都千代田区で開かれた読売国際経済懇話会(YIES)で講演し、先月に導入したマイナス金利政策について「金利の低下効果は極めて大きい。デフレに戻ることはない」と述べたそうです。

 

また、「必ず2%の物価安定を実現する」とも強調し、デフレからの脱却へ向けた決意と自信を改めて示したとのことです。

 

黒田総裁、マイナス金利「効果は極めて大きい」 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

 

マイナス金利については過去にも記事を書きましたが、果たしてこれで市場に、そして企業にお金が回ることになるのでしょうか?

 

以前、私はこの案件を希望的観測を含めて見ていましたが、どうやら懐疑的な目で見るべき事案になってきたなとも考え始めています。

 

【長期金利】初めてマイナスに 一時-0.010%に - 新規顧客獲得への道|フルコミドットコム

 

少し短絡的な施策にも見える

 マイナス金利は、金融機関が日銀に開く当座預金口座のお金の一部について「手数料」を取る仕組みだ。様々な金利を低下させることで、経済の下支えを狙う。一方で、金融機関の収益を悪化させるなどの副作用を指摘する声もある。

 黒田総裁は、これまで行ってきた「量的・質的金融緩和」が、賃上げや物価上昇に効果を持つことを踏まえ、「日本経済はデフレ状況ではなくなった」と説明した。

 

黒田総裁、マイナス金利「効果は極めて大きい」 (読売新聞) - Yahoo!ニュース

 

マイナス金利に余程自信があるように見受けられますが、「利子がつかないから貯金をしない、貯金をしないから(市場で)お金を使う筈だ」と考える方が、かなり短絡的であり、希望的観測でしかないかなと個人的には考えます。

 

また、景気低迷に効果ありとも言われていますが、これは「賃金の低下」というデメリットも生み出す可能性もあります。

 

金利が低くなったからその分賃金に上乗せする」と考える経営者のほうがはごく僅かでしょうし、むしろ金利が低くなったからこそ賃金を低下させ、会社が保持しておくべき現金を増やすことを考えた施策を打つほうが自然な流れではないかとも考えます。

 

もちろん金融機関を助けるためには、マイナス金利のほうがよいこともあります。

 

お金を借りる側の人にとっては利子がつかないということはかなりのメリットだと言えますが、一方で「お金を借りる」という選択肢をすぐに思いつき、実行する案件を抱えているほうがかなり稀な経営者だとも考えられます。

 

更に言えば、使う用途が決まっていない人に必死に「お金を借りてください」と言っても、実際にお金を借りてくれる人はごく僅かにとどまるでしょうし、預ける際も利子がつかないとなれば、銀行にお金を預ける意味もかなり薄れるというものです。


色々な場所のCD、ATM機でお金を下せるので、現金を終始持ち歩かなくてよいというメリットはありますが、それでも手数料が利子以上のマイナスとなることや、やはり預けても意味がない(ので、自分でタンス貯金する)と考える人も増えるのではないでしょうか。

 

仕事も一緒です。

 

相関関係と因果関係をしっかり見極めて、適切な判断および施策を打てるようにしていきたいですね。