【ドコモ】来月からiPhone6sを1万円に値上げし、実質0円を撤廃
あなたの携帯電話のキャリアはどこですか？
ＮＴＴドコモが来月の2月1日から、米アップルの最新スマートフォン「iPhone（アイフォーン）6s」の販売価格を現在の「実質0円」から約1万円に引き上げるそうです。
ドコモ、来月からｉＰｈｏｎｅ６ｓを１万円に値上げ 実質０円を撤廃 （SankeiBiz） - Yahoo!ニュース
メモリーが16ギガバイトのモデルは実質0円の販売が常態化しているが、毎月の通信料金から約3500円割り引いている「月々サポート」を見直して約1万円上乗せするとのことです。
携帯電話大手3社は月末に実質0円の是正策を総務省に報告する予定であり、ドコモ以外の2社、KDDIとソフトバンクも追随するようです。
そもそも「実質0円」とはどういう仕組みか？
携帯電話の契約時によく聞かれる「実質0円」。
いったいどういう制度なのでしょうか？
実質0円販売とは、2年契約の際に端末代金の割賦支払いが毎月請求されるが、ほぼ同額を通信料金から差し引くため、実質的に支払額が0円になる仕組みのことを言います。
他社からの乗り換えの場合はさらに割引が加算されるケースも多いそうです。
今回、ドコモは月々サポートや「のりかえボーナス」の見直しなどでiPone6sの実質0円を撤廃しますが、端末契約1台当たり2万～4万円程度の販売奨励金は基本的に継続するそうです。
このため代理店の独自割引などで店頭価格は1万円を切る可能性が高いですが、「実質0円以下にならない」ことを原則とするようです。
よくよく考えるとこれでは通信料は変わらないですし、携帯電話本体の値段が安くなるというわけではない（むしろ値上がりする）ので、実質的な値上げになると思われます。
私としては乗り換えユーザーよりも、まずは長く使ってくれている既存ユーザーを大切にする方針にして頂きたいと思うし、そちらのほうが理にも適っているとは思うのですが、「決まったパイを奪い合う」ためにも、ユーザーが動いてくれる（乗り換えすることでメリットを得る）ように業界で決めていると言ったほうが正解でしょうね。
値下げの影響
ドコモは今月末に予定する決算会見の際に、割引制度の見直しと、家族向けのデータシェアパックに新たに７ギガバイト前後の料金プラン新設を表明する見通し。最新端末の実質０円撤廃はアイフォーン以外のスマホでも実施。アイフォーンは上位機種も１万円前後値上げする。ただ、旧モデルは大幅値下げしなければ売れ残りの在庫リスクが高まるため、実質０円端末も一部では残る見通しだ。
アイフォーンは０８年にソフトバンクが独占的に国内販売し、翌年から実質０円が始まった。ＫＤＤＩが１１年、ドコモが１３年からアイフォーン販売に乗り出した際も実質０円で追随。若者を中心にアイフォーンがスマホ市場の約５割を占める一方、他メーカーのスマホは販売不振が続き、世界的にもアイフォーン偏重の市場となっている。
かくいう私もアイフォーンなのですがよほど安くないと旧モデルを買わないですし、こういった値下げは携帯電話に限らず、仕事やサービスで安易に割引をしてしまうとその割引き額が通常価格だとお客様は勘違いしたままになることが多いです。
割引きするにも「しっかりとした理由」が必要なのです。
何も理由なしに割引きしてしまうと、「ゴネると割り引いてくれる」という悪しき印象を与えてしまいます。
あなたの仕事ではどうでしょうか？
契約に結び付けたい、成果を出したいと焦って安易に割引き話を出していませんか？
割り引くこと前提だったり、最初から余分な額が含まれているのならばよいと思われるかもしれませんが、それは最初からお客様を騙していることと同義でもあり、そんな話はいつかどこかから漏れ出るものです。
お客様が「ウチと他所の違い」に不満を持ち、それが後々の大きなリスクとなることもありますよ。
