<就活>日程、再見直しの問題から営業を考える
<就活>8月選考、従来と異なる様相 - 新規顧客獲得への道|フルコミドットコム
以前、当ブログでも話題としてピックアップした、経団連指針の変更による「新卒の選考解禁日を8月1日」にするという新しい指針について、来年の採用活動を前に制度変更を検討する方針を示したと報じられていました。
<就活>日程、再見直しへ 経団連会長「4月選考も選択肢」 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
大人の、企業の勝手な思惑に振り回される新卒の学生がとても可哀想ですね。
そもそも「新卒一括採用」というシステムは、今の時代にそぐわないものだと私は考えます。
企業側にしてみれば「新卒一括採用」のほうがコスト軽減になることは理解出来ますが、それは企業側の言い分であって、学生には関係のないことです。
(学生も「あえて乗っかる」ことで自分自身が主体になって考える、かつ、行動するコストが軽減されるとも言えますが。)
「抜け駆け」と批判するほうがナンセンス
経団連は、大学生の学習時間を確保してほしいとの政府要請を受けて採用活動の指針を見直し、来春入社の大学生に対する面接などの選考開始時期を4カ月間、後ろにずらした。しかし、内定日の10月1日まで採用期間が2カ月しかないため企業間の競争が過熱。8月1日時点で3分の2の大学生が内々定を得るなど、経団連会員企業内でも解禁前に採用活動を行う「抜け駆け」があったと指摘されている。
そもそもこんなルールを策定しても守らない企業のほうが多いだろうということは誰もが思う、予想がつくことです。
既に「事前面接」はどの企業も行っていることは明白でしたし、内定を出すから就活をやめろという「囲い込み」だって普通に行われています。
形骸化したルールを「守れ」といっても、そこにペナルティはもちろん、守ったとしてもインセンティブが発生しなければ誰も守りません。
そんなことはどの企業も折り込み済み、むしろ守るほうがナンセンスというものです。
また、「大学生の学習時間を確保してほしい」という大義名分を掲げるのなら、それにあった方法を取るべきです。
しかし、実際は就職活動は在学中、かつ、卒業論文、卒業研究で忙しくなる時期に開始と矛盾したちぐはぐな仕組みを押し付け、納得させようとしていますが、納得するほうが無理というものです。
自分の勝手な都合で振り回すのは信用をなくします
さらに、実態調査の結果によって「協定の内容を継続するか、しないかを含め検討したい」と指摘。「8月解禁」の弊害が大きければ従来の4月に選考開始日を戻すことも「選択肢としては当然ある」と明言した。経団連の採用指針は大学生の就職活動に大きな影響を与えるだけに、制度変更が相次ぐ事態になれば、大学や企業の採用担当など現場が混乱する可能性もある。
仕事に限らず、自分の勝手な都合で人を振り回すことは信用をなくします。
例えば「時間、期日厳守」な仕事や、人と会うアポイントメントの営業などで、「不可抗力でない理由」で遅れたり、その約束を守ることが出来なければ、もうその時点でアウトであることは誰もが分かるでしょう。
そういった約束を守ることを含めて、人は「仕事が出来る」と評価します。
営業で「その場のノリ」で軽く考えて約束をしてしまったために、後々、その約束を守ることが出来なくて信用をなくす人は以外に多くいます。
「営業は成果さえ出せばいい」と考える前に、先ずは基本的なこと、「人との約束を守る」ということからちゃんとやってみませんか?