「セカンドカーとして新型スポーツカーが中高年に人気」という話題から、仕事の心得を考える
「若者の車離れ」が叫ばれる昨今ですが、新型スポーツカーがセカンドカーとして中高年に人気となっているようです。
<新型スポーツカー>中高年に人気 セカンドカーとして (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
これは単純に中高年は「スーパーカーブーム」の時代を生きてきたことによる「スポーツカーは憧れ」、「富の象徴」という価値観を今だに持ち続けていることに起因していると思われます。
むしろ若者は「車離れ」どころか最初から興味がなく、金銭的余裕があっても車には使わない(使ったとしてもスポーツカーなど買わないので)「最初から近づいてもいない」というのが本質でしょう。
新型ロードスターは発売から1カ月間の受注台数が5042台となり、月間の販売目標(500台)の10倍を超えた。購買層の内訳では40代が36%、50代が24%、60代が11%で計7割を占めるのに対し、20代は11%にとどまる。子育てが一段落した中高年がセカンドカーとして買うケースが多いようだ。ホンダのS660も中高年層の購入が目立つ。
現在は機能重視の方向へ
それを証拠に、今現在「売れている車」は機能重視のようです。
また、ガソリン代の値上げも要因となっており、燃費も車選びにおいては需要な要素の一つです。
電気自動車も税金軽減措置が取られていますし、今は「カッコいい」だけでは車は売れない時代なのです。
最近の自動車販売では、通勤や買い物などに便利なコンパクトカーや軽自動車などが主流。こうした状況を踏まえ、スポーツカーも「小型化」が目立つ。スズキは今年3月、加速を重視した「アルトターボRS」を投入。ダイハツ工業も今年6月、オープンカーの「コペン」で新デザインを追加したが、いずれも軽自動車だ。一方、三菱自動車は5人乗りの高性能スポーツカー「ランサーエボリューション(ランエボ)」の生産を15年末までに終えることを決定。「本格派」のスポーツカーは苦戦が続いている。
「若者の車離れ」を理由にするのは無能
車が売れない理由としてよく語られる「若者の車離れ」。
それ、本当に車が売れない理由といえるでしょうか?
前述したように私は、若者は「車離れ」どころか最初から興味がなく、金銭的余裕があっても車には使わない「最初から近づいてもいない」というのが本質だと考えています。
売る側としては「若者の車離れ」は便利な言葉、言い訳です。
「若者が買わないことが原因だ」と他責にして、自分に責任はないとエクスキューズする。
ですが、これは「世の中の流れ、市場、環境を読めない自分が無能だ」と言っていることと同義です。
もしあなたが営業で、なかなか商品やサービスが売れないときに原因を聞かれたら「買わないお客さんが悪い」って言えますか?
「商品、サービスが悪い」のほうがまだ理由として成り立ちます。
「商品、サービスが悪い」のなら改善をすればよいのです。
世の中の流れ、市場、環境に合わせて改善するというのが正しい努力であると言えるでしょう。
ですが、「買わないお客さんが悪い」と口にした時点で、あなたは「営業失格だ」と言わざるを得ないでしょう。
なぜお客さんは買わないのか?
他に要因となっているものは何か?
代替となる商品、サービスはどうか?
ライバル、他社はどうか?
自社商品、サービスで改善できるところはないか?
・・・etc
自らを分析し進化する、促進する方法はいくらでもあります。
営業に限らず仕事で全責任を他責にしてしまうことは「思考停止」であり、会社の発展どころかあなたの成長すらも止めてしまう「最悪のエクスキューズ」であることを、今回の話題を通してあなたにお伝えしたいと思います。