【経済】2016年訪日客、2400万人。4年連続で過去最高
東京では外国の方を目にすることはもう日常であるくらいに多くの人が訪れています。
4年後の東京オリンピックに向けて訪日客は更に増え続けていくことは想像に難くないですね。
石井啓一国土交通相は10日の閣議後記者会見で、2016年の訪日外国人数が2403万9000人だったと明らかにしました。
この数は2015年の1973万7409人を21.8%上回り、4年連続で過去最高を更新しました。
16年訪日客、2400万人=4年連続で過去最高―石井国交相 (時事通信) - Yahoo!ニュース
その理由は中国、韓国、台湾からの訪日客が大きく増えたこと。
そして格安航空会社(LCC)を含む航空路線の拡充のほか、入国査証(ビザ)緩和などの取り組みも寄与したと記事では報告されています。
「入りやすさ」の工夫はリスクも伴う
政府は20年に訪日客4000万人の目標を掲げている。石井国交相は「15年をベースに年間15%ずつ伸びれば、目標を達成できる」と語った。訪日客の国・地域別の内訳など詳細は、日本政府観光局が今月17日に発表する。
菅義偉官房長官は記者会見で、「ビザの戦略的緩和や(消費税の)免税拡充など大胆な取り組みを矢継ぎ早に実行したことが大台につながった」と指摘した。
政府は訪日客が増えた大きな理由をビザの戦略的緩和や免税拡充としています。
訪日客を増やすという意味であるならば、この戦略はとても理に適っていると言えるでしょう。
ただし、この話題をリスクの面から見てみると「招かれざるお客」も呼び込むということでもあり、一概に良いことだとは言えない面もあることが分かります。
今までは入国前の水際で止めることが出来ていたことが止められなくなること。
それだけの訪日客を充分にまかなえる(金銭の問題を含めて)宿泊施設が足りていないこと。
観光地だけでなく日常の、生活圏でも訪日客が増えることで色々な弊害(マナーなど)が出ること。
ただ単純に訪日客が増えたと手放しで喜ぶのではなく、これから更に国内でも受け入れるための工夫、体制が必要となってくると言えますし、そうしなければ永続的な増加は望めないでしょう。
ただ集めればよいというわけではない
私たちの仕事でも全く同じことが言えます。
お問い合せなど連絡が増える、案件の受注が増えることは良いことではありますが、中には後々お客様にはならない、正直に言ってしまうと「冷やかし」でしかない方もそれだけ増えることにもなります。
規模が大きくなればなるほど後者をさばくための時間的コスト、金銭的コストはバカにならないくらいに膨れ上がります。
また、営業が努力して数を獲得したとしても、それを全てさばくことができない、社内にリソースがなければ泣く泣く諦めるということにもなりますし、一度了承してそれでダメになったというのは、最初に断るよりも心象が悪くなることもあるのです。
何事も一概に「増えればよい」というわけではなく、自社の、自身の成長にあったペースで増えていくことが一番です。
もしあなたが数が増えずに困っている、もしくは数が増えすぎて困っているというならば、先ずは「今の状況における最適な数」をちゃんと考えて模索してみるのがよいでしょう。
そうすれば一概に数が多い少ないと、数だけで物事を考えることもなくなりますし、本当に大切なのは数だけではないということも理解できるでしょう。