【経済】トヨタ中間決算5年ぶり減益、円高が影響
輸出入は為替相場がほんの僅か変化しただけでも、取引しているすべてのものに関係するため、総数で見れば大きな変化となりますよね。
トヨタ自動車が8日発表した2016年9月中間決算(米国会計基準)では、純利益が前年同期比24.8%減の9461億円で、中間決算の減益は東日本大震災の影響が出た11年以来5年ぶりとのことです。
この要因は為替相場が円高に戻ったことによるもので、大幅な減益につながりました。
トヨタ5年ぶり減益、円高が影響 9月中間決算 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
トヨタという日本最大企業の変調は、賃上げをめぐる来春闘の交渉にも影を落とすだろうと分析されています。
円高でどれだけ変わるのか?
売上高も5年ぶりに減って7・2%減の13兆705億円。営業利益は29・5%減の1兆1168億円。前年同期は売上高、営業利益、純利益が過去最高だったが、いずれも減少に転じた。
トヨタの営業利益は、対米ドルで1円円高になれば年間で400億円目減りする。前年同期に比べて17円の円高となり、その他の通貨分も含めた為替変動が、営業利益を5650億円押し下げた。
トヨタの営業利益はアメリカドルが1円円高になるだけで年間400億も目減りする。
そしてその他の為替変動も影響し、トータルで営業利益が5650億円も下がったと言われても、私たちではもう数字が大きすぎて想像することすら難しいものです。
お膝元である日本国内では車離れが加速していますし、動力もハイブリッド車、電気自動車にシフトしていることから技術開発にも投資を行わなければならないので、トヨタに限らず自動車メーカーはしばらく苦戦から免れることは出来ないでしょう。
出来ることを探してみよう
残念ながら質の良い商品を作り、販売しても売れるとは限りません。
売れるのはお客様のニーズを満たす商品です。
いくら質が良くてもお客様のニーズを満たせなければ意味がない、無用の長物だからです。
先ずはお客様に知ってもらうための方法として宣伝、広告を打つのも有効ではあります。
しかし、お客様が知った上でもニーズを満たせないとなれば、やはり売れるとは言い難いのです。
ニーズを満たせるなら多少は値段が高くても購入するお客様はいます。
つまり、商品を売る、サービスに加入していただくために一番大切なことは、お客様のニーズを掴むということなのです。
また、今回の件のようにニーズや商品の質とはあまり関係のない、為替という要因によって利益が変動することもあります。
自分のチカラではどうにもならないことに腐心する、時流を読むのはとても難しい、不可能だと言えるでしょう。
あなたの出来ることは何でしょうか?
そして、あなたの出来ることをちゃんとこなすことこそが大切なことだと私は考えます。