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【経済】2016年度上半期の倒産件数、バブル以来26年ぶりの低水準

数字の上では倒産は減っているけれども、新規事業もそれに比例して減っていますし、ある意味「底を打った」とも言えるのではないでしょうか。


東京商工リサーチが発表した2016年度上半期(4~9月)の全国企業倒産状況によると、倒産件数は前年同期比3.8%減の4217件と、8年連続で減少し、バブル景気時の1990年度(3070件)に次ぐ26年ぶりの低水準にとどまったと報告されています。

 

2016年度上半期の倒産件数、バブル以来26年ぶりの低水準…東京商工リサーチ (レスポンス) - Yahoo!ニュース

 

負債総額は同29.2%減の6626億4900万円で、2年ぶりのマイナスで、年度上半期では1989年度(6696億700万円)以来、27年ぶりに7000億円を割り込んだとのこと。

 

負債10億円以上の大型倒産が94件(前年同期比14.5%減)と、1989年度同期の82件以来、27年ぶりに100件を下回ったことが影響したと書かれていますが、これを言葉通りに受け取ってはいけません。

 

倒産件数だけで見ると94件で数字上は数が減ってはいますが、この場合、本質を捉えるならば正しくはその年の全企業数に対する倒産割合で過去のデータを比べないと「倒産が減った=景気が回復した」とは到底言えないのです。

 

切り取るデータ、視点で大きく変わる

倒産件数を産業別にみると、10産業のうち7産業で前年同期を下回った。飲食業などを含むサービス業他が1112件(前年同期比2.9%増)で2年ぶりに前年を上回った。建設業は806件(同4.7%減)で8年連続、製造業は584件(同13.2%減)で7年連続のマイナス。小売業は582件(同0.6%減)、卸売業は655件(同3.5%減)、ともに4年連続の減少、不動産業は140件(同0.7%減)で2年連続で減少した。

地区別では、全国9地区のうち6地区で前年同期を下回った。北陸109件(前年同期比13.5%増)と中国184件(同2.7%増)がともに5年ぶりの増加。東北は171件(同16.3%増)で、2年ぶりに前年同期を上回った。関東は1618件(同2.9%減)、近畿は1044件(同7.7%減)、ともに7年連続でマイナス。北海道は137件(同0.7%減)、中部は564件(同2.7%減)で、ともに4年連続で前年同期より減少した。四国は75件(同1.3%減)で2年連続、九州は315件(同15.3%減)で2年ぶりに前年同期を下回った。

 

2016年度上半期の倒産件数、バブル以来26年ぶりの低水準…東京商工リサーチ (レスポンス) - Yahoo!ニュース

 

ここで報告されているデータも同様で、「倒産件数」でしか比較されていません。

 

比べるならば新規事業で増えた件数を加味し、その年の「全企業数に対する倒産の割合」という観点からデータを見て比べないと意味がありません。

 

更に言えば、倒産数が減ったから景気が回復したと考えてしまうこと(そう考えた方は多いと思います)が、それはいささか早計だと言わざるを得ません。


この問題に限らず、比較検討して推論する場合は「見るべきところはどこか」を意識して正しい推論を導くようにしたいものです。

 

本質はどこにあるのかを考えてみてください

私たちの仕事も同じことが言えるでしょう。

 

成約数が多ければ多いほど、商品が売れれば売れるほど仕事をしたという達成感は生まれますが、一つ一つが原価割れしている、損をしているというならばそれは失敗です。

 

(もちろん、商品やサービスによっては「集客」「宣伝」のためにあえてマイナスになるものもあるでしょうが。)

 

ただ数をこなすのではなく、「この仕事はどういう意味、目的を持って行っているのか」という本質を見極めるよう試みれば、それに伴って仕事の質も向上していくでしょう。

 

日々、漫然と仕事をしてしまっているな…と感じたら、是非、上記のような考えに改めて仕事に取り組んでみてください。