【猛暑観測】ビール各社、夏に向け増産態勢。大切なのは「お客様の視点になって考える」
今年の夏は猛暑となる可能性が高いそうです。
そんな暑い日は、キンキンに冷えたビールを飲んで、スカッとしたいものですね。
今年の猛暑はビール会社にとっては大きな後押しにもなると思われるニュースが報じられています。
大手ビール各社が今夏、ビール生産を増やします。
税制改正で早ければ来年度にもビールの税率が引き下げられるとの観測も後押しとなり、各社は発泡酒や第3のビールから経営資源をシフトし、ビールブランドを強化する狙いとのことです。
ビール各社、夏に向け増産態勢 猛暑・減税観測で「第3」から軸足シフト (SankeiBiz) - Yahoo!ニュース
ビールが減税される見通し
各社がビールを強化するのは参院選後に税制改正論議が活発になり、早ければ「来年度にも酒税が改正される」との思惑からだ。
ビール、発泡酒、第3のビールに分かれている税率が統一され、発泡酒と第3のビールの税率が上がる一方、ビールは減税されるとの見方が優勢だ。
今までは税率の関係によってどうしてもビールは発泡酒、第3のビールよりも値段が高い商品でした。
よって税率が低い、ビールよりも値段の安い発泡酒、第3のビールが「ビールの代用品」となり、多くの人に飲まれる要因にもなっていました。
もちろん、品質(味)はビールよりも劣るのですが、どうしても値段がネックとなってしまっていたことは否めません。
しかも「税率」はいくら企業努力をしても「変えることが出来ない数字」です。
もし本当に税率が統一されれば、ビールの価格が下がるのはもちろん、お客様も「質の良いもの」を求めていますから、今までよりはビールが売れることになることは間違いないでしょう。
猛暑の予測も後押し
また、今夏の気温が高くなれば、ビール販売が伸びる可能性がある。気象庁は10日、南米ペルー沖で海面水温が高くなるエルニーニョ現象が今春に終息した影響で、今夏の日本は猛暑になる可能性を発表した。アサヒビールの平野伸一社長は15日、記者団に対し、今夏のビール類の生産について「猛暑になれば3交代制で、土日の稼働も辞さない」と述べ、増産する方針を明らかにした。
夏の暑い日はとにかくビールが売れます。
ビールに限らず、季節限定で売れるもの(商品・サービス)がありますし、全ての仕事において「タイミングを見計らう」ことも大事な要素だと私は考えます。
そのタイミングを見計らう最大のコツは、受け手であるお客様の視点になって考えることです。
例え品物が良いものだとしても、暑がっている人に暑い飲み物や服を勧めてもなかなか売れません。
安い値段、割引したとしても売れません。
なぜならお客様は「今は欲しくない」からです。
逆に、暑がっている人には冷たい飲み物、氷や涼しい風を送るものを勧めれば買ってくれる可能性は高くなります。
少々高い値段、値上げしたとしても売れる可能性が高いです。
なぜならお客様は「今欲しい」からです。
このように、お客様の視点になって考える、「タイミングを見計らう」ことで仕事に限らずに何事もチャンスに繋げることが出来ると私は考えます。
商品、サービスの質を上げることが大切なのはもちろんですが、「売る工夫」をすることも立派な仕事なのです。
私は今回のニュースでその気持ちを改めて強く認識しました。