女性ファッション誌の不振 雑誌が書籍を下回る。価値を上げるには?
雑誌の売上が約32年ぶりに書籍を下回ることが書籍・雑誌の流通を担う日本出版販売から発表されました。
連結売上高は約6399億円で、前年に対し3.2%減。定期誌・ムックなど雑誌の売上は対前年9.9%減少の約2435億円となったと報じられています。
女性ファッション誌の不振が影響、雑誌の売上が約32年ぶりに書籍を下回る (Fashionsnap.com) - Yahoo!ニュース
特に売上が落ち込んでいる雑誌のなかでも女性ファッション誌が対前年11.8%減、ティーンズ誌が対前年7.7%減となり、業績に大きな影響を与えているとも報じられています。
今後、雑誌は「売れない時代」になっていくのでしょうか?
すぐに消費される情報は紙媒体では弱い
主な背景として、2015年度は休刊が相次ぎ、創刊数91点に対して休刊数は177点。販売部数の減少も大きな要因として挙げられている。コンビニエンスストアでの雑誌売上実績は対前年12.8%減で、返品率は51.2%。日販は雑誌の売上減少を阻止するため、出版社とチェーンが連動した限定プライベートブランド商品の開発などに取り組む計画だという。
女性ファッション誌の不振が影響、雑誌の売上が約32年ぶりに書籍を下回る (Fashionsnap.com) - Yahoo!ニュース
本記事には書かれていませんが、私は確実にインターネットが影響していると考えます。
雑誌、特にファッション誌に書かれる情報は「すぐに消費される」情報だからです。
インターネットの普及によって、スマホがあればいつでもどこでも手軽に見られることによって、わざわざ雑誌を買う必要がほとんどなくなりましたし、雑誌に書かれる情報は「情報の鮮度」が求められるものだからです。
特にファッション誌は最新情報が求められます。
1年前はもちろん、半年前、いや、極端に言えば「先月の情報ですら古い」と読者に思われる情報が書かれた本(雑誌)を、お金を出してまで買う価値がないと読者も判断するようになったのでしょう。
今知っておかないと価値がない情報しか書かれていないのですから、時間がたてばその価値も失われますし、その情報の伝播の速さもインターネットには勝てないのですから、雑誌が売れなくなるのは必然です。
時間に左右されない独自の情報が強みとなる
なお、書籍では、ベストセラーとなった又吉直樹氏の芥川賞受賞作品「火花」をはじめとした話題作が多く、売上は対前年0.6%減の2,476億円でほぼ前年並みの実績となった。
女性ファッション誌の不振が影響、雑誌の売上が約32年ぶりに書籍を下回る (Fashionsnap.com) - Yahoo!ニュース
もちろん小説などの一般書籍も流行り廃りがありますが、時間に左右されない情報、永続的に読むことが出来る情報はやはり強みとなります。
私は時間に左右されない独自の情報こそが強みとなると考えます。
これは本に限らず、仕事でも同じだとも考えています。
誰もが知っている情報によって作られた商品やサービスは、誰でも実現化できるとも言えるので、その価値はすぐに落ちてしまいますが、そこに独自の技術、情報を付け加えることができれば「他にはないもの」として差別化できますし、それこそが強みとなるのです。
些細なことでかまいません。
あなた独自の工夫(技術、情報)を付け加えて強みにすることで、あなたの仕事の価値を上げてみませんか?