東芝 社外取締役を7人の新体制に
利益水増し問題で話題になっている東芝が、社外取締役を現在の4人から7人に増やす新しい経営体制を固めたと報じられています。
東芝 18日新体制 社外取締役を7人に (産経新聞) - Yahoo!ニュース
社外取締役を増やして過半数にすることで内部の不祥事を防ぐ、チェック機能としての役割を持たせようということだと考えられます。
また、問題発覚前に16人いた取締役総数を、5人程度減らすことも発表しています。
社外取締役を増やしたとしても
社内の取締役は室町正志社長など4~5人にとどめ、取締役全体で11~12人とする。現在の社外取締役では伊丹敬之東京理科大教授が留任し、残る3人は退任する。伊丹氏は取締役会の議長に就任する見通し。
少し穿った目で今回の体制変更を見ると、監督機能を強化するために社外取締役を増やすことは大変評価出来ることだとは思うのですが、社内取締役を含め、その顔ぶれも全て一新しない限りは今後も「過去のしがらみ」に捉われることが少なからず起こるとも考えられます。
また、責任を追うことがあまりない社外取締役がいくら増えたところで、実行力が伴わないと「口を出すだけのお飾り」になってしまうのではないでしょうか。
社内取締役にしてみれば、今回の体制変更はチェック機能の強化という大義名分を外部に示すことができる上に、実行力が伴わない外部取締役がいくら増えたところで自分達の力が落ちることはないので願ったり叶ったりだとも考えられます。
(個人的な意見を言えば、会計監査も替えて然るべきだと私は考えます。)
変化に意味を持たせる
今回の問題に関わらず、私達の仕事でもミスが起こった場合などは、問題の要因を全て取りはらうことが最大の対策、具体的なアクションこそが対策となりえます。
人間は図らずともミスをするものです。
ミスを犯した人を「もっとちゃんとしろ」と攻めても何も意味がありません。
(故意であろうとなかろうと、何かを変えなければ同じミスは起こり得るからです。)
特に営業の仕事であれば、お客様の中には「人ごと替えてくれ」と仰る方もいます。
同じミスが起こらないように環境や方法を変える、オペレーションを改善することでミスを防ぐのも立派な仕事です。
人を変えることがないとしても、どう変わったのかを具体的にお客様に示すことも大切なことです。
(そうでないとお客様も納得しません。)
「見た目だけ(都合のいいもの、人だけ)」変えても、中身が変わらないのなら意味はありません。
「変化に意味を持たせる」ことこそが問題解決に繋がり、かつ、お客様など外部の人を納得させることが出来るのだとと私は考えます。