トヨタが「元本保証」する個人向け新型株、株主総会で可決
本当に元本保証されるのか? しかも個人向けの株式だそうです。
(そんな株があるなら私だけでなく、皆様欲しいのではないでしょうか。)
トヨタ自動車の株主総会にて、会社側が事実上の「元本保証」の仕組みとなる譲渡制限付きの個人投資家向け新型種類株を発行できるように定款を変更する議案を提出し、3分の2以上の賛成で可決されたとのことです。
(今夏に株を発行するそうです。)
今回はこのトヨタの種類株について触れていきます。
「元本保証」する個人向け株、トヨタ株主総会で可決 今夏にも新型種類株を発行 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
そもそも「種類株式」とは?
種類株式(しゅるいかぶしき)とは、株式会社が、剰余金の配当その他の権利の内容(会社法第108条1項各号参照)が異なる2種類以上の株式を発行した場合、その各株式をいう。普通株式以外のものを指すこともある。
会社法上で、「種類株式」という用語自体は用いられておらず、したがって、その定義もない。もっとも、2条13号は「種類株式発行会社」について、「剰余金の配当その他の108条1項各号に掲げる事項について内容の異なる2以上の種類の株式を発行する株式会社」と定義しており、ここから上記のような定義で用いられる。
一言で説明するのはとても難しいですが、「普通株式以外のもの」を「種類株」と言うようです。
ですが、言葉は違っていはいますが普通株式と変わりがないようです。
実質的には新株予約権付社債と同じ感じといったところでしょうね。
今回のトヨタの新型株は
長期的な視点で経営を応援する個人株主の獲得が狙い。豊田章男社長は「最先端の技術開発の追求や創造を通じた中長期的な企業価値向上が目的。これからのチャレンジを支え、育てるのは株主のみなさま」と呼びかけた。
5年の長期保有が条件ですが、5年後に株価が下がっても、希望すれば発行時の価格で会社が買い取ることや、普通株主と同様の議決権もあるそうです。
配当が出れば、銀行預金より金利も良さそうです。
また、業績が悪くなると転換社債として配当を払わないこともあるかもしれませんが、元本は保証されるので、ほぼノーリスクと言えそうです。
(本当に元本が保証されるのであればの話ですが。)
こんなによいものであるなら、株に全く興味のない私でも是非とも欲しいなと感じた次第です。
トヨタとしては「資金を集めるために有効」だという判断の元に行うことではありますが、企業価値を上げる、ブランディングも兼ねている施策であると言えますし、目論み通りに資金が集まることが予想されますね。
このように会社、企業は資金を集めるために株を発行することがあります。
(もちろん、それ以外にも資金を集める方法はありますが。)
ただ「商品を売ればよい」と考えず、自分の属する会社のお金の流れについても興味を持って接しなければいけないなと、今回のニュースを受けて感じた次第です。